酷暑の夏が過ぎ、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、だいぶ涼しくなってきました。道場の窓から外を眺めると、敷地に隣接する土手に咲く、真っ赤な彼岸花が見頃を迎えています。花言葉を調べてみると「情熱」。審査会に向けて、一所懸命に稽古に取り組む塾生の心を表しているようです。
彼岸花は、球根の毒性が強く、モグラなどの地中の小動物を寄せ付けない役割があり、また、根張りが強く、積み上げた土砂の流出を防ぐ役割もあるようです。加えて、水戸黄門の命令で発行した家庭の医学書「救民妙薬」では、球根をすり下ろして患部に当てて湿布剤とした記述があります。人や場所に歴史があるように、植生にも歴史があるものです。そのような自然の特徴を調べてみると、面白い発見があるかもしれませんね。
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